Googleに投資する10の理由と1つの心配 その8

Google (Alphabet)

長期にわたる大規模な開発をできる数少ない会社

Googleは議決権に関して株主の権利が制限されています。普通は株主の権利が制限されているのはマイナスであり批判もありますが、私はちょっと違う意見です。

まずは、議決権の違いで3種類もあるのをご存知でしょうか?

つまり、一般の人が購入できる議決権のある株(alphabet A, GOOGL)と議決権のない株(alphabet C, GOOG)、さらに、創業者などの方がもっている特別な10倍議決権のあるalphabet Bです。

この10倍議決権の存在により過半数をおさえてる創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンなどの考えで会社の方針が決められます。実際、会社公開時、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、エリック・シュミットの合計の議決権が37.6%で、経営管理および取締役会として議決権の61.4%を保有してました。株式公開時も、はっきり「株主は議決権によって戦略的決定に影響を及ぼす能力はほとんどない」と明言しています。

この3種類の構成はある意味よく考えられており、以下のように株式分割も特殊です。

株式分割時は、

GOOGL(議決権あり)をもっていると、GOOGL(議決権あり)ではなくGOOG(議決権なし)をもらえます。GOOG(議決権なし)をもっていると、GOOG(議決権なし)をもらえます。

つまり、議決権のある株数は変わらないまま、全体の株数を増やすことができ、株式分割をしても2人の会社での権限が弱まることはありません。

どうして、私がこんな株主の権利を無視した会社にメリットを感じるかと言うと、株式会社は株主を尊重するあまり、短期的な利益のために長期的な利益を損なうことがあるということ。実際、Googleの広告以外での企業買収や利益がでない事業に対する批判があります。

でもどうでしょう?

約10年前、まだ自動運転が理解されない2009年にWaymoを設立して以来、自動車会社でもないGoogleが利益のでない事業に10年近くも取り組み自動運転のテスト総走行距離が1000万マイル (1600万Km)を超えついに昨年末に商用化しました。

自動運転は最後の1%の開発がとても重要で時間のかかるものだと聞いたことがありますが、多くの会社が自動運転を開発している中、本当に最後までたどり着ける会社はいったい何社あるのでしょうか?

私は「なんちゃって自動運転」の会社が多く、最終的にはGoogle(Waymo)の自動運転技術を導入する会社が増えるのではないかと思ってます。

実際、自動運転は人工知能の技術が必要なことから、本当にレベル5の完全自動運転ができるだけ高度な人工知能の技術を持っている会社がどれほどあるのか疑問です。

自動運転の例でしたが、自動運転の開発の姿勢をみるとGoogleという会社がみえてきます。

今でこそ自動運転の将来性を疑う人は少ないですが、10年かけてもくもくと自動運転の開発に取り組めたのは、株主の意見を無視できたからこそだと思います。現在ある他の事業も同じことが言えます。

今回のは、私がGoogleに投資する上で思っていることですが、実際、この事に関して2004年(15年前)のGoogleの株を公開するIPO時の「株主への手紙」ではっきり書かれてます。

一言で言えば、「短期の利益よりも長期の利益」を優先するということです。

Googleは、株主からの短期利益のための圧力がかからず長期の利益追求ができる数少ない上場企業です。

※このブログはalphabetへの投資を勧めるものではありません。投資先を迷っている方へのおすすめはS&Pです。

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